Blu-ray DiscをLinuxで再生するのは難しい。 Linuxに対応した公式のBlu-rayプレイヤーは存在しない (らしい) からである。 しかし普段からLinuxしか使っていない私にとって、Blu-rayディスクの映像を楽しむために、毎度いちいちWindows PCを持ち出してくるのは苦痛だ。 個人で映像を楽しむだけで構わないから、なんとかLinuxで視聴させて欲しい。

Linuxでの再生を難しくするのは、AACS、または追加でBD+というコンテンツ保護技術である[^2]。 この記事では知る必要が無かったので、それらの技術について詳しく取り上げない。

簡単に見たところでは、

  • AACSは鍵を使ってコンテンツを暗号化する技術。高度な暗号化方式を使用する他、かつて復号に使えた鍵であっても後から無効にすることが可能であるとのこと。libaacsという、VideoLAN開発チームによるAACS実装が存在しているが、リークした鍵を別途どこからか取得してくる必要がある。
  • BD+ではBlu-ray Discプレイヤーが自分で改変を検知した場合に、暗号化コードを追加することができるらしい。

以前は下記の記事に書いた方法で視聴することができたが、3年が経過した現在は動作しなかったのと、そもそも当時も面倒かつ不便でコンテンツを楽しむ感じではなかった。そこで今回は別の方法を模索した。

Fedora25でBru-layを再生した

結論

唐突に全てを飛ばして結論に至るが、視聴する方法に辿り着くことができた。 MakeMKV を使っているだけであるが、悪用厳禁感はあるため詳しくは述べず、docker-compose.yml の記述例のみ記載して以上とする。

version: '3'
services:
  makemkv:
    image: jlesage/makemkv
    ports:
      - "5800:5800"
    volumes:
      - ./makemkv/config:/config:rw
      - ./makemkv/storage:/storage:ro
      - ./makemkv/output:/output:rw
    devices:
      - "/dev/sr0:/dev/sr0"
      - "/dev/sg1:/dev/sg1"

MakeMKVは有償ソフトであるが、Betaである現在は無料で利用することができる。

これまでいちいち腰を据えなければ映像を見ることが叶わなかったが、気軽に楽しめるようになった。

参考: